こんばんにちは
WSL2からネイティブのLinux Kernelが動くようになったのですが,そのおかげでカスタムカーネルを指定して起動することができるようになりました.
現在,Microsoftからは 4.19
と 5.4
が提供されているので,今回は5.4をビルドして起動してみます.
目次
事前に
デフォルトバージョン
デフォルトの状態では 4.19.104
でした.
ビルド環境
必要パッケージインストール
kernelのダウンロード
5.4.51のカーネルがここにあります.
git clone
checkout
ビルド
WSL2-Linux-Kernel/vmlinux
と WSL2-Linux-Kernel/arch/x86/boot/bzImage
のどちらも使用できます.
カーネルイメージの配置
Windowsから直接参照出来る場所にカーネルイメージをコピーしておきます.
カーネルイメージの指定
WSL共通の設定ファイルにて,カーネルイメージへのファイルパスを指定します.
新しいカーネルで起動
ビルドしたカーネルで起動できました.
最後に
カスタムしたカーネル使うような必要があればWSL2より普通に仮想マシンや実機使ったほうが良い気がしますが,特別な事情があればWSL2でも可能ということですね.